FF10-P.L.SCENARIO_02

運命の出会い
-The rule as summoner, and departure.

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<ビサイド村>

ワッカ
「ビサイド村だ

ティーダ
「食べ物……ある?

ワッカ
「あとで あの家で食わせてやる  しばらくヒマつぶしてろ
「そうだな……
「あそこが【討伐隊宿舎】だ ルッツとガッタにいろいろ聞いてみろよ
「そうそう!
「こっち来い

ティーダ
「んっ? なんだよ?

ワッカ
「おまえ いくらなんでも お祈りは おぼえてるよな?

<選択肢:「いや 忘れた」or「そんなの知らない」→「いや 忘れた」を選択>

 

忘れたっていうか

知らなかったんだけどさ

 

ワッカ
「生活の基本だろ? ま とにかく教えてやる うん

<ワッカ、お祈り(のホーズ)をする>

ワッカ
「ほれ やってみ?

<ティーダ、それを真似する>

ワッカ
「おっし! 上出来だ
「じゃ 【寺院の召喚士様】にごあいさつしてきな

 

それはブリッツボールの選手だったら

誰でも知ってる勝利のおまじないだった

 

 

【住民A】
「あんた 海から来たんだってな  ルッツから聞いたよ

 

【住民B】
「めずらしい服ね どこの人?  ビサイドに来るのは初めてよね

 

 

【子供A】
「トーバツタイに入るか オーラカに入るか まよってんだ

 

【住民C】
「近海に『シン』が出たってウワサは本当なのか?
「まずいな……サキ号の出航が近いってのに……

 

【住民D】
「今年の大会も オーラカは初戦敗退かな……
「せめて引き分けぐらいには持ちこんでほしいわ

 

【住民E】
「寺院で祈れば 毒気なんか治るよ  オレが言うんだから間違いないって

 

<討伐隊宿舎>

ガッタ
「なあ あんた『シン』襲われたんだろ? それ 最近か?

ティーダ
「たぶんな……

ガッタ
「じゃあ 島の近くに『シン』がいるのか?
「隠してないよな?

ティーダ
「もちろん!

ルッツ
「この近くに『シン』が来たのなら 島を襲いに来るはずだ
「ところが……そんな気配はない

ティーダ
「悪いけど オレにはなにもわからないよ
「だいたい オレ 討伐隊ってのも なんだかよくわかってない

ガッタ
「冗談だろ?

ルッツ
「『シン』の毒気か……
「ガッタ 話してやれ

ガッタ
「はい 先輩!
「討伐隊は『シン』と戦うために生まれた組織である
「スピラ中に支部があり そこに志願した者は誰でも参加可能である
「討伐隊は800年前に英雄ミヘン様が作った『赤斬衆』を起源とする
「後年 組織を拡大し 討伐隊と名を変え 以来 『シン』と戦いを続けているのである

ティーダ
「800年も戦い続けて……『シン』を倒せないのか?

ガッタ
「あ……

ルッツ
「討伐隊にできるのは 『シン』の進路を変えさせたり……
「まあ はっきり言ってその程度だ  たぶん オレらには『シン』は倒せない
「討伐隊の役目は 『シン』から 寺院 街 村 人々を守ることだ

ティーダ
「じゃあ 誰が『シン』を倒すんだ?

ガッタ
「……『シン』の毒気ってのは こんなにヒドイものなんですか?

ルッツ
「いや これはかなりヒドイ
「教えてやるのは簡単だが できれば自分で思い出す方がいい
「寺院へ行って祈りを捧げてこい すべて思い出せますようにってな

 

ガッタ
「もうすぐ討伐隊の力で 『シン』を倒せるかもしれない
「すごい作戦が編み出されたんだ 討伐隊の歴史に作る作戦さ

 

ルッツ
「オレたちは寺院から破門されちまったんだ
「もう ここも出ていかなくちゃならない 作戦にすべてを賭けるしかないってわけさ

 

【女性】
「『シン』のいない土地をさがして旅をしてきたけど……
「そんな土地は どこにもないのね  あきらめた方がよさそうだわ

 

<ワッカの家>

ワッカ
「メシの前に 【寺院の召喚士様】にごあいさつしてこいよ

 

 

【住民F】
「毒気にやられたにしては元気そうだね あんた
「たぶん毒気をあまり吸わずにすんだからじゃないか
「ブリッツの選手ってことは 息を止めるのが得意だもんな

 

【住民G】
「エボンの教えは私たちの心の支えなの
「もしも教えがなければ『シン』におびえる暮らしに たえられないと思うわ

 

【おじいさん】
「毒気にやられて なにもかも忘れてしまったそうじゃな
「どれ わしが教えてやるかのう  なにを聞きたいんじゃ?

<選択肢:「『シン』って?」or「毒気って?」or「エボンって?」or「ザナルカンドって?」or「聞かないッス」→「『シン』って?」を選択>

【おじいさん】
「こりゃあたまげた! なんと『シン』まで忘れてしもうたか
「忘れたくても 忘れられない思いをしてる者が多いというのに……
「『シン』とは 1000年前に現れて このスピラの地を荒らしとる魔物じゃ
「スピラに生まれた民は みんな『シン』に苦しめられておる
「まさか『シン』まで忘れるとは……  まあ その方が幸せかもしれんのう
「ほかにも聞きたいことがあるかな?

<選択肢:「『シン』って?」or「毒気って?」or「エボンって?」or「ザナルカンドって?」or「聞かないッス」→「毒気って?」を選択>

【おじいさん】
「『シン』の体から ただよい出るけがれた空気のことじゃな
「そいつを吸いこむと 頭の中身がこんがらがってしまうのじゃ
「じゃから『シン』に近づいた者は 大事なことも ころりと忘れる
「ちょうど おまえさんのようにな
「ほかにも聞きたいことがあるかな?

<選択肢:「『シン』って?」or「毒気って?」or「エボンって?」or「ザナルカンドって?」or「聞かないッス」→「エボンって?」を選択>

【おじいさん】
「エボンの教えを忘れるとは なげかわしいのう……
「『シン』に苦しむ民を助ける大いなる教えなんじゃぞ
「おまえさんも 毒気にやられる前は 教えに従って生きておったはずじゃ
「寺院でまじめに祈りをささげて 教えを思い出すことじゃな
「ほかにも聞きたいことがあるかな?

<選択肢:「『シン』って?」or「毒気って?」or「エボンって?」or「ザナルカンドって?」or「聞かないッス」→「ザナルカンドって?」を選択>

【おじいさん】
「昔々 北の果てに栄えておった都市じゃよ
「ところが1000年前 『シン』に滅ぼされてしもうた
「機械にたよって遊びほうけていたバチが当たったんじゃろうな
「ほかにも聞きたいことがあるかな?

<選択肢:「『シン』って?」or「毒気って?」or「エボンって?」or「ザナルカンドって?」or「聞かないッス」→「聞かないッス」を選択>

 

<ビサイド寺院>

 

……なんか ほんと

 

ほんとにオレの知らない世界だった

 

【住民H】
「僕が子供のころ 村が『シン』に襲われたんだ
「村が焼け野原になったあの日のことを 今でも夢に見るよ

 

【住民I】
「人の祈りを邪魔するのは 教えにそむくことだぞ

 

<ティーダ、像を見上げる>

【僧】
「ブラスカ様が大召喚士となられてから10年
「やっとこの寺院にも 御聖像が届きました

ティーダ
「ダイショーカンシって……なんスか?

<周りの人が驚く>

ティーダ
「あの オレ 『シン』の毒気にあたっちゃったんです!

 

何度も同じ言い訳をする自分が

少しおかしくて……さびしかった

 

【僧】
「召喚士とは……神秘のわざで われらエボンの民をお守りしてくださるお方
「選ばれし召喚士があやつるは 血肉を持たざる聖なる獣 召喚獣
「祈りに応えて姿現す召喚獣は 大いなるエボンのたまもの

 

ようするに

 

なんだかスゴイおじさんたちに

感謝しなさいってことだと思った

 

 

<ワッカの家>

ワッカ
「悪いな メシはまだなんだ
「昼寝でもしてろ 疲れてるんだろ?

<選択肢:「うん」or「元気だ」→「うん」を選択>

<ティーダ、ベッドで横になる。→すると、一人の僧が来る>

【僧】
「様子を見に行った方が良くはなかろうか

ワッカ
「うーん…… だいじょうぶだと思うんですが……

【僧】
「しかし もう かれこれ……

 

<回想>

【住民】
「しかし もう かれこれ……
「かれこれ一日たってるからな……

【ティーダの母】
「様子を見に行ってもらえますか?

【住民】
「うん すでに関係者で手分けして探している

【ティーダの母】
「ありがとうございます

ティーダ
「あんなやつ 帰ってこなくてもいいのに

【ティーダの母】
「死んでしまうかもしれないのよ

ティーダ
「それでもいい

【ティーダの母】
「そんなに……
「そんなにお父さんがきらい?
「死んでしまったら きらいだってことも伝えられないのよ

<回想終了>

 

【ティーダ】
「はあ……

<ティーダ、起きあがるが、ワッカがいない>

ティーダ
「ワッカ?

 

 

<ビサイド寺院>

ティーダ
「なんかあったのか?

ワッカ
「召喚士が試練から帰ってこない

ティーダ
「あ?

ワッカ
「いや 正確には まだ従召喚士だな

ティーダ
「あ?

ワッカ
「あの奥の『試練の間』ってのがあって 従召喚士は その さらに奥で祈る
「祈りが通じれば正式な召喚士になれる……って 思い出したか?

ティーダ
「誰かが奥の奥から帰って来ない それはわかった

ワッカ
「もう一日たっちまった

ティーダ
「命にかかわること……なのか?

ワッカ
「ときには……な

ティーダ
「どうして助けに行かない?

ワッカ
「もちろんガードがついてるし なにより掟だし……

ティーダ
「もしものこと あったらどーすんだよ! 死んじまったら おしまいだろ!

【僧】
「掟を破ってはなりません!

ティーダ
「知るかっ!

【群集】
「ああっ……!!

<ティーダ、ひとり試練の間へ>

 

いきなり……心細くなった

 

 

<ビサイド寺院・試練の間を攻略>

 

 

<ワッカも駆け付ける>

ワッカ
「おい!
「なにアツくなってんだ?
「ま いいや
「ここは召喚士と従召喚士 そしてガード以外立入禁止だ

ティーダ
「あんたはいいのか?

ワッカ
「オレはガードだからな

ティーダ
「ガードって?
「お おおっ?

<下のじゅうたんが自動的におりて、地下へ>

ワッカ
「召喚士はスピラ中の寺院で 祈りを捧げるための旅に出るんだ
「ガードってのは その護衛だ
「今 この奥にいるガードは……
「ひとりは すぐ怒るし  もうひとりは なに考えてるかわからん
「ま ここまで来ちまったら いっしょだもんなあ
「しゃーない 行くぞ

 

<控えの間>

【女性】
「なんであんたが来るわけ? 私たちじゃ不安だった?

ワッカ
「いや その つい……
「ほら やっぱり怒っただろーが

ティーダ
「ショーカンシは だいじょうぶなのか?

【女性】
「あんた……誰?

<すると、祈り子の間から、ようやく“召喚士”がやって来る。→その“召喚士”とは若い女性であった。→獣のような男が、その“召喚士”を支える>

【召喚士】
「できました! わたし 召喚士になれました!

 

<一行、とりあえず戻る>

 

そりゃ おどろくって

 

召喚士はおじさんだと思ってたからさ

 

 

ワッカ
「こっちこっち!

 

ティーダ
「な!? わ!? なに!?

ワッカ
「よっく見てろよ!

ティーダ
「見えねえっつうの!

ワッカ
「いいぞ!

【召喚士】
「はい

 

<その召喚士、民衆が見守る中、モンスターを見事に召喚>

 

【民衆】
「おおっ!

 

……圧倒的な光景だった

 

見た目は少し怖かったけど……

なんていうのかな

 

不思議な優しさみたいなものが

オレにも 伝わってきたんだ

 

<召喚士ヴァルファーレの名前入力画面>

 

そうそう

 

初めて話をしたのは

夜になってからだった

 

オレには わかってなかったけど

あれは特別な夜たったんだよな

 

みんなの……

オレの……

 

ワッカ
「チームのみんなに紹介だ
「今度の大会に どうしても出たいってんで チームに入れることになった
「ちょっと記憶が ねじまがってるから 変なこと言うかもしれないが気にするな
「ほれ あいさつ

ティーダ
「よろしくな みんな
「で 大会の目標は?

オーラカ一同
「せいいっぱい がんばる!

ワッカ
「オレたちの目標は変わった!
「目標は 優勝だ!
「クリスタルの優勝カップを この島に持ち帰る!
「出る試合には全部勝つ! よそのチームは全部倒す!
「そうすりゃ優勝できる! 簡単なもんだ!

【オーラカ一同】
「……優勝か
「やるぞ!
「おおっ!
「優勝だ! 優勝だ! 優勝優勝優勝だ!
「いやっほーー!

 

【老婆A】
「掟やぶりめ!

【老婆B】
「召喚士様に近づくでない!

【子供】
「いけないんです〜!

【老婆A】
「ユウナ様 いかんぞ!

【ユウナ】
「でも 元はと言えば わたしのせいですから

<ユウナ、ティーダの方へ>

【ユウナ】
「ユウナです
「さっきは ありがとうございました

ティーダ
「え? あ 助けに行ったことか?
「でもさ アレ まずかったんだろ? オレ よけいなことしちゃったよな

ユウナ
「いいの わたしが未熟だったから

ティーダ
「ああ あのさ 召喚獣見たぞ すごかった

ユウナ
「ほんと?
「わたし大召喚士に なれると思う?

<ティーダ、頷く>

【子供】
「ユウナさま もっとお話ししようよ〜

ユウナ
「じゃあ また明日

ティーダ
「明日って?

ユウナ
「明日は同じ船で出発でしょ

ティーダ
「あ そうなの?

ユウナ
「お話 できるよね

【ティーダ】
「おお!

ユウナ
「ザナルカンドのこと 聞かせてね

<ユウナ、去る。→ワッカ、来る>

ワッカ
「かわいいだろ

<選択肢:「うん」or「好みじゃないな」→「うん」を選択>

ワッカ
「好きになるなよ

ティーダ
「そんなの約束できないね
「向こうがオレのこと好きになったら どうするよ?

ワッカ
「そんなことにはならない
「眠くなってきたらオレに言え 寝床の用意してやるから

 

キッパ
「明日は オレたちもいっしょの船で出発だ

 

ジャッシュ
「早寝しといた方が いいんじゃないの〜?

 

ボッツ
「あんたの足手まといにならないようにするよ

 

レッティ
「いちばんの強敵はゴワーズだな  スタジアムがある ルカのチームだ

 

ダット
「オレ 燃えてきたっすよ!

 

ワッカ
「ん? 休むか?

<選択肢:「うん」or「まだ起きてる」→「うん」を選択>

ワッカ
「ん それがいいな

 

 

<ティーダの夢の中>

ティーダ
「船 来ないなあ

ユウナ
「早く来ないと みんなに見つかっちゃうね

ティーダ
「ほんとに……いいのか?

ユウナ
「ザナルカンドに……連れてって

<すると>

リュック
「こら〜!

<リュック、登場>

リュック
「あたしと旅するって言ったのに〜!

ティーダ
「あ!? ああ! あれは……

リュック
「ユウナを好きになるなって 言われたくせに

ユウナ
「そっか……

【ティーダ】
「いや その……

リュック
「そ! だからあたしと行くの!

ジェクト
「な〜にやってんだ!

<ジェクトの声が聞こえてくる>

ジェクト
「ガキのくせに女と旅だあ? 1000年早いって!
「おお また始まるのかな〜?
「泣くぞ すぐ泣くぞ 絶対泣くぞ ほ〜ら泣くぞ!

ティーダ
「だいっキライだ

ジェクト
「聞こえねぇなぁ

ユウナ
「もっと大きな声で言わないとダメだよ

ティーダ
「だいっキライだ!

ジェクト
「あ?

リュック
「ほら がんばれ!

ユウナ
「ほら がんばれ!

ティーダ
「大ッキライだ!!

<ティーダ、起き上がる。→夢から覚める…>

 

【ルールー】
「もう死んでしまったのよ!

<ティーダ、外の会話に聞く耳をたてる>

ルールー
「あの子がチャップに似ているのは認める 私も最初見た時は驚いたわ
「でも どれだけ似てたって チャップの代わりにはならない
「今はわからないだろうけど いつだって私の方が正しかったでしょ?

ワッカ
「でもさあ…… アイツだって困ってたし

ルールー
「また言い訳?

ワッカ
「だって……

ルールー
「だって? でも? ……聞きあきたわ

<ルールー、去る>

【ワッカ】
「あっ……っ……
「ふぅ……
「!?

<ワッカ、ティーダに気付く>

ティーダ
「こっわいなぁ
「で チャップって?

ワッカ
「オレの弟だ おまえに……似てたんだ

ティーダ
「死んだ?

ワッカ
「討伐隊に入ったけど 去年『シン』と戦って……やられた
「オレがそれを知ったのは大会の日でな

ティーダ
「あ……それで

ワッカ
「オレはガードになって『シン』と戦うことにした

ティーダ
「かたき討ちか

ワッカ
「そのつもりだったけどな
「笑っちゃうよな 弟のかたき討ちとブリッツ どっちが大事だってんだよな
「ま 次の大会終わったら ガードに専念すっから
「そのために おまえを利用してるみたいだけど……悪いな

ティーダ
「気にすんなよ オレだってあんたに たよりっきりだ
「あんたに会えて ホントに助かってる
「いろいろ……ありがとな ワッカ

<ティーダ、握手を求める>

ワッカ
「照れるから や〜めれ〜!

 

 

<翌朝>

ワッカ
「よう ねぼすけ
「おまえにやろうと思ってな

<ワッカ、剣を差し出す>

ティーダ
「すげぇ……もらっていいのか?

ワッカ
「おお 使ってくれ!

ルールー
「それ チャップにあげたやつ

ワッカ
「気にすんな アイツは一度も使わなかった
「ユウナ 遅いな

ティーダ
「ユウナと同じ船なんだろ? 先に行ってればいいんじゃないのか?

ワッカ
「10年前 ユウナはこの村に来た  ブラスカ様のナギ節が始まった年だ

ティーダ
「ナギセツ?

ワッカ
「その時から ユウナはオレとルールーの妹みたいなもんだ
「素質があることがわかって 従召喚士になって……
「そして今日 召喚士として旅立つ

ルールー
「はじめから いっしょに旅立ちたいってわけ

<ユウナ、大きな荷物を持って、来る>

ルールー
「そんな荷物 邪魔になるだけよ

ユウナ
「あ わたしのものは なにもないの  お世話になる寺院へのおみやげ!

ワッカ
「ユウナの旅 そんなんじゃないだろ?

ユウナ
「そっか そうだよね

ワッカ
「じゃあ しゅっぱ〜つ!

 

 

<村への坂>

<戦闘:ディンゴ>

ワッカ
「出やがったな……
「いい練習台だ  その剣 ためしてみ

<ティーダ、ディンゴを撃破>

ティーダ
「楽勝ッスね

ワッカ
「ほ〜! やるねぇ  あいつのスピードについてくか!
「おまえ ガードになれっかもな!

<続いて、モンスター現る>

<そのまま戦闘:コンドル>

ワッカ
「飛んでるヤツはオレにまかせな

<ワッカ、コンドルを撃破>

<戦闘終了>

 

<戦闘:ウォータプリン>

ワッカ
「ちょいと めんどうなヤツが出てきたな

ティーダ
「へっ! たいしたことねッスよ!

<ティーダ、攻撃するも、歯がたたず>

ワッカ
「ほらな? ヤツは魔法で倒したほうがいいんだ
「なぐってダメな魔物は 苦手な属性の魔法で倒せばいい

ティーダ
「マホウ? ゾクセイ?

ワッカ
「んじゃ 黒魔道士様に手本を見せてもらおうか

ワッカ
「ルー! たのむ!

<ルールー、登場>

ルールー
「なにも知らないのね…… 先が思いやられるわ
「炎属性の魔物には 氷属性の魔法が きくし……
「逆に 氷属性の敵は 炎属性の魔法が弱点よ
「わかった?

ティーダ
「炎と水はいいけど 雷と氷はどうなってんだよ?

ルールー
「雷属性と水属性の関係も 炎と氷と同じ
「あいつは水属性の魔物だから 弱点は……わかるでしょう?

<ルールー、“ファイア”を放つ>

ルールー
「今のは悪い見本
「あいつは水属性だから 炎や氷は ききづらいわ

ワッカ
「もういいだろ ルー
「スパッと倒しちまおうぜ

<ルールー、“サンダー”を放つ。→ウォータプリン、撃破>

<戦闘終了>

 

<峠>

ルールー
「よく見ておく?

<ユウナ、丘の上から村を見下ろす>

ティーダ
「早く行こうぜ〜!

ワッカ
「少しの間 待つ

ティーダ
「は?

<ユウナ、動き出す>

ワッカ
「もう……いいのか

ユウナ
「うん

ティーダ
「な なに?

 

 

ワッカ
「あの日 チャップは祈らなかったんだ  船の時間に間に合わない ってな

<選択肢:「祈る」or「なにもしない」→「祈る」を選択>

ワッカ
「おっし カンペキ!

 

<遺跡の道>

<そこへ獣人が現れる>

<戦闘:????(ティーダと一対一)>

 

ワッカ
「もういいだろ!

<獣人、戦いをやめる>

<戦闘終了>

ティーダ
「なんだよ アイツ!

ルールー
「キマリ=ロンゾ……ロンゾ族の青年 魔物の技をおぼえて使いこなす

ティーダ
「そういう意味じゃなくて

ワッカ
「あいつもユウナのガードさ

ティーダ
「はあ?

ユウナ
「ふふふっ
「わたしたちにも よくわからないんだ  キマリって とっても無口だから

【ワッカ】
「うん

ユウナ
「でも わたしが子供のころから ずっと守ってくれてるの

ティーダ
「はあ……

 

<海の道>

<戦闘:ガルダ>

ティーダ
「飛んでるヤツは ワッカの担当だろ?

ワッカ
「まあ まちがっちゃねえけどよ……
「せっかくだ! 召喚士様にいいとこ見せてもらおうぜ!

<ユウナ、登場>

ワッカ
「初の実戦ってやつだ いっちょキメてくれ!

ルールー
「修行の成果 見せてちょうだい  がんばって!

ユウナ
「はいっ!

<ユウナ、召喚獣「ヴァルファーレ」を召喚。→ヴァルファーレvsガルダ>

<ガルダを撃破>

<戦闘終了>

 

 

<港>

【男性A】
「あーーー! 言いたかったこと たくさんあるのに
「ユウナちゃんの顔見ると なんにもいえないや……
「うーーー! 海は魔物だらけだ  ユウナちゃんに わたしてくれよ

<ティーダ、『エーテル』をもらう>

 

【女性】
「いつか こんな日がくるって わかってたんだけどね……

 

【僧】
「旅立つ召喚士に エボンの恵みがあらんことを……
「召喚士の門出を祝して 寺院に伝わる品を贈ろう

<ティーダ、『旅人の腕輪』をもらう>

 

【男性B】
「わしゃ 泣かんぞ……  ああ 泣かんともさ!

 

【男性C】
「ほんとに行っちゃうのか……
「これ 旅のせんべつ  村のみんなの気持ちさ

<ティーダ、400ギルもらう>

 

【子供A】
「ユウナさま ボクのこと わすれちゃヤだよ!

 

【子供B】
「いってらっしゃーい! おみやげ まってるからね!

<船が出航する>

【子供たち】
「うう……うう〜……!

ユウナ
「さようなら……

 

 

<そして……>

<連絡船リキ号>

<クルーが双眼鏡をのぞいていると、ティーダが現れる>

【クルー】
「うわっ……! くくく……!

【ティーダ】
「よっ!

<ティーダ、クルーから双眼鏡を奪う>

【ティーダ】
「ん……?

<しばらく双眼鏡をのぞき込んで、クルーに返す>

【ティーダ】
「えいっ!

<ティーダ、甲板に立つ>

 

ワッカ
「そういや なーんも説明してなかったな
「これから【キーリカ】って島へ行く そこで船を乗りかえてルカへ向かう
「んで その前に ユウナは島の寺院でお祈りするから オレはそのガードをする
「寺院じゃあ ビサイド・オーラカの必勝祈願もするから おまえも来いよな

ルールー
「中途はんぱな計画

ワッカ
「ムダのない計画 だろ?

ティーダ
「オレにフんなよぉ

 

ルールー
「あんた 本当は何者で どこから来たのかしらね……

 

【クルーA】
「すごい血筋の召喚士様らしいな

【クルーB】
「おう あのブラスカ様のご息女だ

【クルーA】
「すげぇ……

ティーダ
「ブラスカ様の娘?

 

レッティ
「すごい人気だよなあ  それにひきかえ オレらはよ……

ジャッシュ
「落ちこむなってば いつものことだろ〜?

 

ダット
「ユウナちゃんに負けないように オレたちも やるッス!

 

【庶民A】
「召喚士様が元気な笑顔を見せてくれると 私たち民も勇気づけられるんですよ

 

【庶民B】
「親子そろって召喚士様なんて きっとエボンのおみちびきね
「ブラスカ様のご息女ならば 『シン』を倒せぬはずがあるまい

 

ルールー
「ユウナの旅の邪魔をしたら ただじゃ すまないからね

 

ティーダ
「ユウナの親って 有名人なのか?

ワッカ
「大召喚士ブラスカ様の娘だ 寺院にご聖像があったろ?
「10年前に 『シン』を倒した大召喚士ブラスカ様
「ユウナは召喚士として 最高の血を受けついでるのさ

ティーダ
「……かわいそうだよな 親が有名だと

【ワッカ】
「ん?

ルールー
「この人に そういう想像力を期待しても ムダね

ティーダ
「おぼえとくよ ルールー

 

【クルーA】
「ブラスカ様の娘か やってくれるかもしれんな

【クルーB】
「無事にキーリカまでお送りするぞ

ティーダ
「ブラスカ様の娘じゃなくて ユウナって呼ばないか

【クルーA】
「ふむ ユウナ様か……

【クルーB】
「では ユウナ様のご無事をお祈りさせてもらおう

 

【女性】
「ちょっと聞いてよ!

<選択肢:「いいッスよ」or「いやッス」→「いいッスよ」を選択>

【女性】
「さっき変な商人みたいなヤツに船内で会ったんだけど
「そいつ 私に向かってなんて言ったと思う?
「いきなり『こりゃあダメだ』って!
「ひっどいでしょ? 私 まだまだいけるわよっ!
「あんたもそう思うでしょ?

<選択肢:「そうッスね」or「どうかなぁ」→「どうかなぁ」を選択>

【女性】
「き〜〜〜〜っ! くやし〜〜!! おまえなんかあっちいけ〜〜!

 

<通路>

【商人】
「おっ! めずらしい服だな
「なんだ ずいぶん汚れてやがる  こりゃ売り物にはならねえか
「金持ってるようにも見えねえし……
「もういいぞ あっちいけ

ティーダ
「なんだよ あんた

【オオアカ屋】
「俺は23代目オオアカ屋

ティーダ
「オオアカ屋?

オオアカ屋
「ちっ……知らねえか まあ 誰も知らないんだけどよ
「いつかオオアカ屋の名前を スピラ中にとどろかせてやるさ
「そうだ 少年 俺に金貸さないか?

<選択肢:「いいよ」or「やだね」→「やだね」を選択>

オオアカ屋
「まあ そうだろうな

 

<動力室>

ティーダ
「わっ なんだコレ!?

【チョコボ屋】
「なんのこと?

ティーダ
「ここ……なんなんだ?

【チョコボ屋】
「動力室よ トビラに書いてあるでしょ?

ティーダ
「でも どーして鳥が?

【チョコボ屋】
「めずらしくもない チョコボ動力じゃない

ティーダ
「チョコボ? あの鳥のこと?

【チョコボ屋】
「うわ! あんた チョコボ見たことないの?
「は〜 どこから来たのか知らないけど 世間知らずもいいとこね

ティーダ
「またかよ……

 

旅のあいだ この程度の

おどろきはザラだったな

 

 

<ティーダ、ユウナの前へ>

【ティーダ】
「ん うーん……

<ティーダ、のびをする>

ユウナ
「風 気持ちいいね

【ティーダ】
「うん……

【ユウナ】
「うふふふっ……
「ふふふふふふ

【ティーダ】
「あはははははは!

ユウナ
「ブリッツの選手なんでしょ? ザナルカンドの

ティーダ
「それ ワッカから聞いた?
「あいつ 絶対信じてないくせに

ユウナ
「わたしは信じるよ

【ティーダ】
「ん?

ユウナ
「ザナルカンドでは……
「夜でも光があふれてて 大きなスタジアムがあって……
「スタジアムではブリッツボールの試合が開かれて いっつも超満員

ティーダ
「なんで知ってんのさ!?

ユウナ
「ジェクトという人から聞いたの 父さんのガードしてくれた人

ティーダ
「……ん……
「……オレのオヤジもジェクトっていうんだ

ユウナ
「っ! すごい!
「わたしたちが出会えたのは きっと エボンのたまものだね!

ティーダ
「はぁ……
「似てるけど 別人だよ

ユウナ
「どうして?

ティーダ
「オヤジ……死んだんだ 10年前 ザナルカンドの海でな

ユウナ
「そっか……

ティーダ
「ある日 海へトレーニングに行ったまま 帰って来なかった
「それっきり行方不明さ

ユウナ
「!
「ジェクトさんは その日にスピラに来たんだよ!

【ティーダ】
「まさか

ユウナ
「だって わたしがジェクトさんに会ったのは10年と95日前!
「父さんが旅立った日だから よくおぼえてる
「時期はぴったりでしょ?

ティーダ
「あ……あはっ……!
「でも どうやって来たってんだよ

ユウナ
「キミは ここにいるよ
「ふふっ

<すると、船が大きく揺れ出す>

【ティーダ】
「うわっ!!

【クルーたち】
「ぐわぁっ……!

 

<大きな魔物が、船を襲う>

 

【ユウナ】
「ううっ……!!

<ティーダ、ユウナの手をつかむ>

【ティーダ】
「くっ!

【ユウナ】
「あっ!

<手がはがれる>

【ティーダ】
「うわわわ!

<キマリが素早く来て、支える>

 

【クルーA】
「『シーーーーン!』

 

<クルーがワイヤーフックを構える>

ワッカ
「そりゃ ワイヤーフックだろーがっ!
「そんなもん撃ちこんでどうするよ! 船ごと海に引きずりこまれるぞ!

【クルーB】
「『シン』はキーリカに向かっている! あいつの注意を引きつけたい!

【クルーA】
「キーリカにはオレたちの家族が! 召喚士様 お許しを!

<ユウナ、頷く>

ワッカ
「待てよ!
「本気かよ!

<ワイヤーフックを放ち、2つのワイヤーが『シン』の背びれに突き刺さる。→船が『シン』に引き込まれる>

 

【クルーたち】
「うわーーーっ!!

【ティーダ】
「ぐっ!

<『シン』、コケラくずを飛ばす>

<戦闘:コケラくずA&B&C&『シン』(背ビレ)>

<コケラくずA&B&Cを撃破。→さらにコケラくずが飛ばされ、ティーダたちの前に立ちはだかる>

ティーダ
「何匹出てくんだよ!?
「あッ! 背ビレつぶすのが先か!?

<『シン』(背ビレ)を撃破>

<戦闘終了>

 

<『シン』、暴れる>

 

【ワッカ】
「っ?
「んっ!!

<ワッカ、ティーダが海に落ちたと知って、飛び込む>

【ユウナ】
「はぁっ!

 

<海中でティーダが浮かんでいる。→ワッカがすぐさま近づいて、ポーションをかけてやる。→ティーダ、復活>

<戦闘:『シンのコケラ:エキュウ』&コケラくずA&B&C>

<『シンのコケラ:エキュウ』を撃破>

<戦闘終了>

 

<『シン』の暴走によって、津波が起こり、ポルト=キーリカ(村)が飲み込まれる。→村、壊滅>

 

 

ザナルカンドで『シン』に襲われて

気がついたらスピラにいた

 

だから もう一度『シン』に会えたら

家に帰れるって期待していた

 

 

ユウナ
「わたし 『シン』を倒します  かならず倒します

 

なんて甘いことを

考えていたんだろう……

 

あの日 あの時

あの燃えるような夕日の下……

 

オレは思い知ったんだ

 

ここはオレの知らない世界で

そう簡単には帰れない

 

これが 逃れようのない現実だと

やっとわかった

 

 

 

TO BE CONTINUED....


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