FF10-P.L.SCENARIO_09

誰がために君は泣く
-I have to shed tears also with your destiny.

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

<マカラーニャ寺院・氷の参道>

【門番】
「お待ちなさい!
「ここはアルベド族が来てよいところではありません

アーロン
「この娘はユウナのガードだ

【門番】
「アルベド族が……ガードですと? 信じられませんな

リュック
「あたしはユウナを守りたい 誰にも文句は言わせない

アーロン
「そういうことだ ガードに血筋は関係ない

【門番】
「や やむをえませんな
「よいですな 祝いの吉日ゆえ くれぐれも めんどうなきように!

 

<大広間>

トワメル
「おお ガードの皆様 先ほどは ありがとうございました
「皆様のおかげで 無事にユウナ様をご案内できました
「心より感謝申し上げます
「つまらないものですが…… これを お収めくださいませ

<ティーダ、『シェルアーマー』をもらう>

トワメル
「シーモア様とユウナ様は ヒトとグアドとの かけ橋となるでしょう
「異界のジスカル様も さぞやお喜びでございましょう
「さてさて……式の準備も始めねばなりませんな
「これから忙しくなりますなあ

 

シェリンダ
「あっ! 来た来た!
「ユウナ様 やっぱりご結婚なさるんですよね
「もう からかわないでくださいよ

ティーダ
「結局 こうなったよなあ

シェリンダ
「嬉しくないんですか?

ティーダ
「まあ いろいろあるッスよ
「あのさ
「ユウナがどこにいるか 知らないか?

シェリンダ
「ユウナ様は……
「試練の間へ向かわれたようです シーモア老師もごいっしょでした

 

<すると>

【女性】
「ジスカル様!!
「ユウナ様のお荷物のスフィアが……

 

シェリンダ
「なにか あったんですか? わたしにできること ありますか?

 

【女性】
「なぜユウナ様があのような物を……?

 

<僧官の間>

アーロン
「これがユウナを悩ませる原因……だな

<ティーダ、『ジスカルのスフィア』を渡される>

 

<ジスカルのスフィア>

ジスカル
「わしがこれから言うことは くもりなき真実
「グアドの誇りにかけて誓おう
「心して聞いてほしい わが息子 シーモアのことだ
「あやつが なにを考えておるのか わしにもわからぬ
「見えるのは ただあやつの胸に燃えさかる黒い炎
「あやつはエボンを利用し グアドを利用し 召喚士を利用し……
「このままでは……スピラに災いをもたらす者と成り果てるだろう……
「わしは……まもなく 死ぬ  わが子によって あやめられ 死ぬ
「……それは受け入れよう
「わしが ふがいないばかりに あやつは苦しみ……ゆがんでしもうた
「わしはシーモアと あれの母親を世間から守ってやれなかった
「わしに かせられた 罰として この死を受け入れよう……
「しかし……これを見る者よ
「シーモアを止めてくれ 息子を……頼む

<終了>

 

アーロン
「こういうことか

リュック
「ユウナ だいじょうぶかな?

アーロン
「フフフ…… ここまで大事だとはな……

<アーロン、リュック、キマリ、素早く部屋を出る>

ティーダ
「シーモアはヤバイ それは はっきりしただろ!

ワッカ
「相手はエボンの老師だぞ

ティーダ
「んあああ! じゃあ ワッカはここにいろよ!

ルールー
「ワッカ 行こう 話を聞いてみよう

ワッカ
「どうなっちまってんだよ……

 

【門番】
「なんという乱暴な……
「あ あのロンゾ族 ベベルに報告してやる

 

<試練の間>

アーロン
「キマリが待っている 先に行け

ティーダ
「うっす!

アーロン
「相手の出方次第では……やる
「覚悟しておけ

ワッカ
「ははは…… アタマん中 まっしろだぜ……

ルールー
「老師に非があれば……仕方ない……!

 

<控えの間>

ティーダ
「シーモア!

シーモア
「お静かに ユウナ殿が祈り子と対面中です

ティーダ
「うるせえ!

<そこへ、ユウナが戻ってくる>

ティーダ
「ユウナ!

ユウナ
「!!
「どうして!?

ティーダ
「ジスカルのスフィア見たぞ!

アーロン
「……殺したな

シーモア
「それがなにか?
「もしや……ユウナ殿もすでに ごぞんじでしたか? 

【ユウナ】
「ん……

シーモア
「ならば なぜ私のもとへ?

ユウナ
「わたしは……
「あなたを止めに来ました

<ユウナ、ティーダたちの方へ行き、シーモアと向かい合う>

シーモア
「なるほど……
「あなたは私を裁きに来たのか

<シーモア、ユウナに今一度手を差し伸べるが、ユウナは拒むようにして一歩後退する>

シーモア
「残念です

<ティーダ一行、前へ出る>

シーモア
「なるほど……
「命を捨てても召喚士を守る誇り高きガードの魂……
「見事なものです
「よろしい ならばその命 捨てていただこう!

ユウナ
「シーモア老師
「ガードはわたしの大切な同士です
「その人たちに死ねと言うのなら わたしも あなたと戦います

ティーダ
「おっし!

ワッカ
「シーモア老師!!

シーモア
「覚悟を決めなさい

<戦闘:シーモア&グアド・ガードA&B>

<シーモア&グアド・ガードA&Bを撃破>

シーモア
「私の闇を知るがいい…… 出でよ アニマ!

<シーモア、“アニマ”を召喚>

<そのまま戦闘:アニマ>

ティーダ
「ユウナ! 新しい召喚獣だ!

ユウナ
「祈り子様 力を貸して!

<アニマを撃破>

シーモア
「アニマを退けたその力 なんとしても手に入れよう

<そのまま戦闘:シーモア>

<シーモアを撃破>

<戦闘終了>

<瀕死のシーモアに、ユウナ駆け寄る>

シーモア
「今さら……私をあわれむのですか

<シーモア、死す。→すると、トワメルが慌てて来る>

トワメル
「おお……シーモア様!?
「い いったいなにが!

ワッカ
「オ……オレは……

ティーダ
「ワッカ 気にすんな
「先に手を出したのはシーモアだ

トワメル
「なんと! あなたたちが!

アーロン
「ユウナ 送ってやれ

トワメル
「おやめなさい!
「反逆者の手は借りません

<ユウナ、それを聞いて、ショックを受ける>

ユウナ
「は……反逆者……

<がっくりする。→トワメル、グアド・ガードを率いて、シーモアの遺体を運ぶ>

ワッカ
「もう……終わりだ

ティーダ
「ちょっと待てよ!
「悪いのはシーモアだろ!
「それを説明すれば みんなわかってくれるって!

アーロン
「それほど甘くはないだろうが……
「とにかく ここを出るぞ

 

<シヴァの名前入力画面>

 

<試練の間>

ティーダ
「なっ!?
「イヤがらせかよ!
「なっ!?

<ティーダ、仕方なしに試練を受ける>

 

<マカラーニャ寺院・試練の間を攻略>

 

<大広間>

ユウナ
「あの……

アーロン
「申し開きの機会をくれ

トワメル
「ほかの老師たちへは わたしが報告しておきましょう

アーロン
「と言うと?

トワメル
「シーモア様はエボンの老師である前に グアドの族長ですから

ティーダ
「やる……ってことッスか

トワメル
「ここから無事に帰してしまっては シーモア様が許しますまい

リュック
「待ってよ〜!
「ほら あのスフィアを見ればわかってくれるよ!

トワメル
「これですかな?

<トワメル、ジスカルのスフィアを粉々に壊す>

【リュック】
「あっ!

トワメル
「グアドの問題はグアドが解決します

キマリ
「どけ!

アーロン
「走れ!

<一行、静止を振り切り、寺院から飛び出す>

 

<氷の参道>

オオアカ屋
「あんたたち……ヤバイぞ イザってときのために……どうだ?

<選択肢:「たのむ」or「今はいらない」→「今はいらない」を選択>

 

 

<マカラーニャ湖・クレバス>

<戦闘:ウェンディコ&グアド・ガードA&B>

【ウェンディコ】
「グワワワワワッ……!

<ウェンディコ&グアド・ガードA&Bを撃破>

<戦闘終了>

<ウェンディコ、氷上を叩いて、ティーダたちを落とす…>

 

エボンのたまもの

 

エボンの教えに従う人なら

こんな言い方をしたんだろうな

 

みんないっしょだし 無事だった

 

先のことを考えると

アタマ痛かったけどさ

 

 

<湖底>

ルールー
「ここ 湖の氷の下よね

<選択肢:「たぶん」or「わからない」→「たぶん」を選択>

ルールー
「ほら あれ アカラーニャ寺院の底よ
「ずいぶん落ちたわね
「老師を殺めた反逆者……か

 

アーロン
「さて……どうしたものかな

ティーダ
「あんたってさ……
「とりあえずやってから 考えるって感じだよな
「いいトシなんだし みんなたよりにしてるんだしさぁ……

アーロン
「説教か?

ティーダ
「そういうわけじゃないッス 感想ッス

アーロン
「他人にたよるな とまでは言わなんが……
「たよって当然 守られて当然とは思うな
「そんな人間にはなるなよ

ティーダ
「説教ッスか

アーロン
「助言だ

 

【ワッカ】
「はぁ……

ティーダ
「そんなに落ちこむなよ 悪いのはシーモアだろ

ワッカ
「どっちが悪いかなんて 関係ねえんだよ
「オレはずっとエボンの教えを守って暮らしてきた
「それなのに今じゃ反逆者だぞ
「どうしてこんなことになっちまったんだ……
「くっそぉ……

<ワッカ、リュックの方を睨み付ける>

ティーダ
「リュックは関係ないぞ

ワッカ
「うっ……
「オレの気持ちなんか わかんねえよ……
「オーラカの連中 元気でやってっかなあ……

 

リュック
「ユウナは だいじょうぶだよ ちゃんと息してるしね
「ルールーとワッカは?

ティーダ
「うーん ワッカは見たとおり キツそうだな
「ルールーは……いつもと変わらない

リュック
「なんか カッコいいよね オトナって感じだし

ティーダ
「ふーん

リュック
「ま あたしも あと5〜6年ってとこかな

ティーダ
「なあキマリ どうやってここから出ようか?

リュック
「ハナシそらすなっ!

キマリ
「よじのぼるしかない

リュック
「キマリも!

キマリ
「なりたい者になれるのは なろうとした者だけだ

リュック
「う〜?

ティーダ
「ルールーみたいになりたかったら努力せい ってことだろ?

リュック
「おっ! がんばるよ!

キマリ
「リュックはリュックのままでいい

リュック
「う〜?
「あっ!
「ムダな努力するなってこと!?
「キマリ〜!

ティーダ
「あはははは!

ワッカ
「おまえら よく笑ってられんな!?

ユウナ
「ん……

ティーダ
「あっ!

 

<そして…>

ユウナ
「シーモア老師にジスカル様のことを聞こうと思ったの
「そして きちんと寺院の裁きを受けてもらいたかった……

ルールー
「結婚は その引きかえ?

ユウナ
「必要なら そうしようと思った

ティーダ
「んで シーモアはなんて言ってたんだ?

ユウナ
「なにも答えて もらえなかった
「結局 わたしのやったことってなんだったんだろうな
「もし最初からみんなに相談していたら……

アーロン
「もういい
「しなかったことの話など時間の無駄だ

リュック
「そんな言い方 しなくてもいいのに!

アーロン
「ユウナの後悔を聞けば 満足するのか

リュック
「そんな言い方 しなくてもいいのに……

アーロン
「決めねばならんのは 今後の身の振り方だ
「旅は続けるんだな

ユウナ
「はい
「でも……寺院の許可が得られるでしょうか

アーロン
「召喚士を育てるのは祈り子との接触だ
「寺院の許可や教えではない
「おまえに覚悟があるなら……
「俺は寺院に敵対してもかまわんぞ

リュック
「すっごいこと言うなあ〜

ティーダ
「おわっ!

ルールー
「アーロンさん!

ワッカ
「オレは反対だ
「オレたちは犯した罪をつぐなわなくちゃならねえ
「たしかに……
「シーモア老師のことはあまり好きじゃなかった
「ああ ミヘン・セッションの時から気にいらねえと思ってたよ
「ジスカル様を殺したのはもちろん許せねえし
「それから あれだ オレたちを殺そうともした……
「けどなあ!

ルールー
「それでも やはり罪は罪 裁きを受けるべきです

ユウナ
「【ベベル】へ行こう
「【聖ベベル宮】のマイカ老師に事情を説明しよう
「それしか ないと思う

ワッカ
「そのつもりだ

ユウナ
「アーロンさん……

アーロン
「話はついたようだな

ユウナ
「いっしょに来てくれますか?

アーロン
「事を荒立てのは 俺だからな

ティーダ
「そうそう!
「たいていアーロンが 話をややこしくするんだよな

リュック
「だよねえ
「キマリがガーって吠えて おっちゃんが つっぱしってさ〜

アーロン
「ついて来いと言ったおぼえはない

ティーダ
「仲間が行ったら ほっとけるかっつうの!
「な?

リュック
「うん!

ユウナ
「……ありがとう

ティーダ
「は?

リュック
「仲間 かあ……

ティーダ
「へへ……

ワッカ
「ったく この非常時にのんきだなあ オイ
「単純っちゅうか 図太いっちゅうか

ルールー
「あんたはカリカリしすぎ 歌でも聞いて気を静めたら

 

<祈りの歌が、湖底まで響き渡ってくる…>

 

ティーダ
「寺院から聞こえるのか?

ユウナ
「うん こころ静めるエボンのたまもの

 

ティーダ
「これ 誰が歌ってるんだ?

ルールー
「祈り子様よ

ティーダ
「へぇ〜 えっ?
「祈り子って歌ったりするもんなのか!?

ルールー
「それ以外に説明がつかないでしょ?
「ねえ……地面 揺れてない?

 

リュック
「へへへ……仲間かあ
「アルベド族以外に言われたの初めてだよ
「へへへ……

 

キマリ
「このあたりの においが変わった
「良いことか悪いことか キマリにはわからない
「敵意は感じない

 

ユウナ
「ちゃんと話せば マイカ老師もわかってくれると思うんだ

 

ワッカ
「なんかよ 少し前から ザワザワっちゅうか……
「ゾクゾクっちゅうか…… そんな気がしないか?

<選択肢:「する」or「しない」→「しない」を選択>

ワッカ
「そうか…… オレ 具合悪いのかもなぁ
「落ち着かねえなあ……

 

アーロン
「この歌 ジェクトも歌っていたな

ティーダ
「ああ こればっかりな
「はは……へったくそでさ〜!

アーロン
「下手なのは おまえも同じだ

ティーダ
「なっ! 聞いてたのかよ!?
「かっー!? 油断もスキもないなあ

アーロン
「おまえの歌を聞くたびにスピラのことを思い出した

ティーダ
「そっか……あんた スピラからザナルカンドに渡ったんだよな
「やっぱり 心細かったのか?

アーロン
「さあな

ティーダ
「なあ どうやってザナルカンドへ行ったんだ?
「『シン』?
「やっぱ……そうだよな

 

決定的だった

 

ザナルカンドとスピラを

つないでいるのは『シン』

 

だから『シン』を倒したら

ザナルカンドへは帰れない

 

 

アーロン
「いつまでも休んではいられんな

 

リュック
「あれ?

ルールー
「歌が終ったみたいね

<地が揺れ出す>

ユウナ
「あっ!

ワッカ
「なんかいるんじゃねえか!?

アーロン
「下だ!

ユウナ
「『シン』!?

ワッカ
「げっ!?

リュック
「ひっ!?

ルールー
「毒気に気をつけて!

 

このときだった

 

『シン』は

オヤジなんだってこと……

 

はじめて素直に

受け入れることができたんだ

 

 

ティーダ
「歌……聞いてたんだろ?
「今度は……なんだよ

 

<ティーダの意識がトリップする…>

<ザナルカンドの夜景>

ティーダ
「ザナルカンド……?
「ああ…… あんたが思い出してんのか

<ブリッツボールを映し出す>

ティーダ
「もう ムリだって  あんた『シン』なんだろ

<幼少のティーダを映し出す>

ティーダ
「オレ……もっと大きくなったって
「わかったよ
「終らせたいんだよな
「オレがなんとかしてやるからな

 

 

<そして…>

【ティーダ】
「うわっ!

<ティーダ、水中で目を覚ます>

【ティーダ】
「うわっ!

 

<サヌビア砂漠・オアシス>

ティーダ
「今度は どこッスか……
「ま かんべんしてやるか
「しばらく おとなしくしてろよ

 

<戦闘:ズー>

ティーダ
「うひゃ〜……

<ズーを撃破>

ルールー
「だいじょうぶ?

ティーダ
「楽勝ッスね

アーロン
「さて……行くか

<ルールー、アーロン、合流>

<戦闘終了>

ティーダ
「はあ はあ……
「みんなは?

ルールー
「近くには いないみたい
「こういう時は最初の場所を動かないのが鉄則なのに……

ティーダ
「じっとしてろっての 無理だよ

<アーロン、歩き出す>

ティーダ
「ほらな?

 

<ワッカを見つける>

ティーダ
「おーい!

【ワッカ】
「ん?

ティーダ
「ひとりか?

ワッカ
「ああ
「ユウナは?

<一同、だまる>

ワッカ
「くそっ!
「ユウナは見失うわ 機械にゃ襲われるわ……
「どうなってんだ!

<ワッカと合流>

 

<東部>

<キマリを見つける>

キマリ
「ユウナは……いない!

ティーダ
「キマリのせいじゃないって

<キマリと合流>

 

リュック
「あ!
「みんな〜!!
「ユウナは?

ティーダ
「いない

ルールー
「最悪 ガード失格だわ

リュック
「えっと……
「話したい事があるんだけど なにも言わずに聞いてくれる?

【ワッカ】
「ん〜?

リュック
「にらむのも禁止!
「この砂漠はビーカネルって島にあんのね
「で 近くにアルベド族のホームがあるんだ
「ユウナは たぶんそこにいる!
「あたしたちより先に 仲間が見つけて助けたんだよ!

ワッカ
「助けたんじゃなくて さらったんじゃねえのか?

ティーダ
「ユウナが無事ならどっちでもいいだろ!

リュック
「そうそう!
「で みんなをホームへ案内したいんだけど……
「ホームのことはナイショにしてほしいんだ
「特にエボンの連中にはヒミツってことで!
「アルベドは寺院から嫌われてっからね
「バレたら なにされるかわかんないんだよ

ワッカ
「寺院がなにをするって? 人聞きの悪いこと言うなよ

リュック
「昔 そういうことが本当にあったんだよ……

ワッカ
「そりゃアルベドが悪いからだ!

ティーダ
「んあ〜! 今はさあ! どっちでもいいだろ?

リュック
「この島のことは誰にも言わない約束してくれる?

ティーダ
「なあ ワッカ!

ワッカ
「わーったよ 案内 たのむわ

リュック
「まっかせといて!

 

<戦闘:オートガーターA&Bを撃破>

リュック
「あ 機械はあたしにまかせて!
「パーツぶっこ抜いてチョイチョイってやっつけちゃうから

<オートガーターA&Bを撃破>

<戦闘終了>

 

<西部>

<戦闘:サンドバルム>

<サンドバルムを撃破>

<戦闘終了>

 

リュック
「こっちこっち!
「ああああ!?

ティーダ
「リュック!?

 

<アルベドのホームが襲撃されていた…>

 

ワッカ
「あそこにユウナがいるってのか!?

ルールー
「仲間が行ったら……でしょ

 

<アルベドのホーム>

ワッカ
「ユウナはどこだ!

<戦火にまみれる中、アルベド族の一人がやられる>

リュック
「ケヤック!
「誰!? 誰がこんなことしたの!?
おそって きたのは だれ?

ケヤック
エボン……グアド……

<ケヤック、死す>

リュック
「ケヤック!? ケヤック!

ルールー
「エボンとアルベドの 戦争……?

<すると>

【スキンヘッドの男】
そうじゃ ねえ!
グアドの ねらいは ショウカンシだ

リュック
おやじ……

【スキンヘッドの男】
「テメエらリュックのダチか? ちょうどいい 手ぇ貸せ!
「ホームに入りこんだグアド族をたたき出すぞ!

ティーダ
「誰?

リュック
「シド
「アルベド族の親分で…… あたしのオヤジ

ティーダ
「行こう

リュック
「うん ユウナ 助けなくちゃ

ティーダ
「ユウナだけじゃないだろ!

リュック
「うん!

 

<入口>

ワッカ
「ユウナ! どこだ!

<戦闘:グアド・ガード&ボムA&B&C>

<グアド・ガード&ボムA&B&Cを撃破>

<戦闘終了>

ワッカ
「グアドのやつら やりすぎだろ これ

リュック
「ひどいよ……

 

<メイン通路>

シド
くそったれっ!
リュック! きいてるか!?
おまえたちも ちかに にげろ! ホームを ばくはする!
マモノごと ぶっとばす!

リュック
「うそぉ!?

ワッカ
「通訳!

リュック
「と とにかく地下に避難!

アーロン
「ユウナはどこだ?

リュック
「たぶん【召喚士の部屋】 こっち!

<戦闘:グアド・ガード&デュアルホーンA&B>

<グアド・ガード&デュアルホーンA&Bを撃破>

<戦闘終了>

リュック
「こっちこっち!

 

ワッカ
「ここはもうダメだな……

リュック
「そだね……ダメだね……
「アルベド族には ふるさとがなかったんだ
「むかし住んでた島は『シン』にやられちゃったからね
「一族はバラバラになって あちこちで暮らしてた
「でも オヤジが一族を呼び寄せたんだ
「力を合わせて新しいふるさとをつくろう ってね
「うまくいってたんだよ  みんな がんばったんだよ
「なのに……どうして こんなんなっちゃうかなあ……

ワッカ
「リュック……

<リュック、ワッカの胸で泣く>

ワッカ
「チッ! 好き勝手にあばれやがって! グアドは なにがしてえんだ!?

<戦闘:グアド・ガード&キマイラA&B>

<グアド・ガード&キマイラA&Bを撃破>

<戦闘終了>

ルールー
「ねえ リュック 召喚士の部屋ってなに?

リュック
「アルベドは召喚士を保護してるの 死なせたくないから

ワッカ
「んで さらったってワケか

リュック
「うん
「わかってもらえないかもしれないけど……

ワッカ
「理屈はわかるけどよ……

ティーダ
「オレはイマイチわかんないんだよな
「旅で死ぬかもしれないからって 誘拐はやりすぎじゃないか?
「だって召喚士は旅をしないと 『シン』は倒せないんだろ?
「心配なのはわかるけど ガードもついてるしさ
「ガードがしっかり守っとけば 召喚士は死なないって!
「なあ?
「なあ!

<一同、引きつった顔で黙り込む>

キマリ
「静かになった キマリは行く

<一同、キマリに続く…>

リュック
「おねがい ユウナ ここにいて!

 

<空間施設>

【リュック】
「はっ!

キマリ
「ユウナ!!

<リュック、アルベド族の死体に驚愕し、腰を落とす。→そこにドナ、イサールがいた>

ドナ
「ここにはいないわ
「久しぶりね
「だけど話は異界送りがすむまで待って

イサール
「彼らは……僕らを守って犠牲になった
「せめて僕らの手で送らねば申し訳が立たない

<ドナ、イサール、異界送りをする。→すると…>

パッセ
「ねえ……イケニエって なに?
「召喚士はイケニエだって アルベドの人が言ってたんだ
「召喚士は 旅をやめなきゃいけないんだって

ティーダ
「召喚士のことはガードにまかせろよ……
「むりやり旅をやめさせるなんてさあ……

リュック
「やめなきゃダメなんだよ!
「このまま旅をつづけて…… ザナルカンドに行って……
「『シン』をやっつけても…… その時……ユウナは……
「ユウナ 死んじゃうんだよ!!
「キミ知ってるよね?
「召喚士は究極召喚を求めて旅してるって!
「ユウナから聞いたよね!?
「究極召喚なら『シン』に勝てるよ? だけど……だけど!
「あれ使ったら 召喚士は死んじゃうんだよ!
「『シン』を倒しても いっしょにユウナも死んじゃうんだよ!!

ティーダ
「知らなかったの……オレだけか?
「知らなかったの オレだけかよ!
「オレだけか! なんで隠してたんだよ!

ワッカ
「隠してたんじゃねえ

ルールー
「言葉にするのが……怖くてね

【ティーダ】
「ぬあっっっ!!

<ティーダ、地面を叩いて、嘆く>

ティーダ
「ルールー ユウナのこと妹みたいに思ってたんじゃないのかよ!
「ワッカもそうだよな!
「どうして止めないんだ!

ルールー
「止めなかったと思うの!?
「ユウナの……意思なのよ

ワッカ
「あいつは みんな承知の上で召喚士の道を選んだんだ
「『シン』と戦って死ぬ道をよ!

リュック
「そんなの絶対おかしいよ!
「みんなのしあわせのためだからって……
「召喚士だけが 犠牲になるなんて!

イサール
「犠牲とは心外だな

ドナ
「あなただって 『シン』の恐怖は知ってるでしょう

イサール
「『シン』のいない世界
「それこそがすべてのエボンの民の夢だ
「たとえそれが僕の命とひきかえでも 迷いはしないさ!

<イサール、ヴァルファーレを召喚し、魔物を蹴散らす>

【ティーダ】
「んんんん……!!!

<ティーダ、走り出す>

ティーダ
「オレ……オレ ユウナに言っちゃったぞ!
「早くザナルカンド行こうって! 『シン』を倒そうっ……!
「倒した後のことも いっぱい いっぱい!!
「あいつの気持ちもなんにも知らないでさあ!
「なのに……ユウナ……
「あいつ……笑ってた

 

<回想>

ユウナ
「見て見て!

<ユウナ、指笛を吹く>

【ティーダ】
「ああっ……
「そんだけ吹ければ上出来だな

ユウナ
「元気ないね

ティーダ
「……かもなあ

ユウナ
「叫ぶ?

ティーダ
「ん…… そういうのとはちょっとちがうかな

ユウナ
「あのさ
「自分で言うのもヘンだけど……
「召喚士とガードっていうのは スピラの希望の光 なんだよね
「いろんな人が わたしたちに注目してる
「だから 落ちこんでるところとか 元気ないところとか……
「見せたく ないんだ

ティーダ
「うん わかる……気がする

ユウナ
「はい じゃあ笑顔の練習!

 

<そして…>

ユウナ
「笑いながら……旅 したいんだ

<回想終了>

 

ティーダ
「ユウナに あやまらなくちゃ……
「助けるんだ!

 

 

 

TO BE CONTINUED....


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